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国連「ポジティブ・インパクト金融原則」に則る「ポジティブ・インパクト金融原則適合型ESG/SDGs評価型融資」による融資枠設定のお知らせ

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国連「ポジティブ・インパクト金融原則」に則る
「ポジティブ・インパクト金融原則適合型ESG/SDGs評価型融資」による
融資枠設定のお知らせ

お客様の売れるソフトウェアサービス/製品づくりを支援する株式会社SHIFT(本社:東京都港区、代表取締役社長:丹下 大、以下「SHIFT」)は、株式会社三井住友銀行(本社:東京都千代田区、頭取:高島 誠、以下「SMBC」)が組成した、国連環境計画・金融イニシアティブ「ポジティブ・インパクト金融原則」に則る「ポジティブ・インパクト金融原則適合型ESG/SDGs評価型融資」(以下、「ポジティブ・インパクトファイナンス」)により、本日付で、M&Aを目的とした70億円の融資枠の設定をいたしましたので、お知らせいたします。なお、将来のM&Aの資金需要に機動的に対応するものであり、融資実行については、今後のM&Aの案件の資金需要に応じて、実行いたします。

1. ポジティブ・インパクトファイナンスの目的及び理由
SHIFTは、2005年の創業以来「新しい価値の概念を追求し、誠実に世の中に価値を提供する」という企業理念のもと、事業活動を続けてまいりました。2009年からはソフトウェアテスト事業を開始し、エンタープライズ領域からエンターテインメント領域に至るまで、さまざまな業界におけるソフトウェアの品質保証サービスを手がけてまいりました。
IT業界には、IT人材不足による過重労働、慢性的な構造問題、個人情報漏洩などのセキュリティ事故/事件など、我々の生活を便利にするはずのソフトウェア製品に関連する社会課題が依然存在しています。SHIFTは、「売れるサービスづくり」を支援する企業として、お客様の事業課題の本質的な解決に取り組んでいます。事業課題の本質的な解決に取り組む中で、IT業界における社会課題の解決にも資する多種多様な取り組みを基盤に企業成長をつづけています。

また、SHIFTは現在、中期成長戦略である「SHIFT1000」の実現に向け、営業体制の強化や様々な課題解決手段をもつ企業のM&Aに取り組み、品質保証を軸としたサービスの拡充を推進しております。幅広いサービス機能を持つことで、お客様のあらゆる課題解決に対応できるようにし、上述した社会課題の解決を含む「スマートな社会」の実現を目指しています。

こうしたSHIFTの取り組みは、近年、政府や多くの企業が重要視しつつある「ESG」と親和性が非常に高いと考えています。ESGとは、E(Environment、環境)、S(Social、社会)、G(Governance、ガバナンス)の3つの観点を総称した言葉であり、特に投資を中心とした金融活動と紐づけられる傾向にあります。

この度SHIFTが実施いたしましたポジティブ・インパクトファイナンスは、ESGに総称されるトレンドの中で、企業の事業活動が環境・社会・経済にもたらすインパクト(ポジティブな影響とネガティブな影響)を包括的に分析・評価し、サステナビリティ経営の実現に向けた活動を継続的に支援することを目的とした、ポジティブ・インパクト金融原則(※1)及びモデル・フレームワーク(資金使途を特定しない企業向け金融商品)に適合した融資商品として、SMBCが第三者認証機関であるDNV ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:前田 直樹、以下「DNV」)よりセカンドオピニオンを取得しております(※2)。

SHIFTは、この度のポジティブ・インパクトファイナンスで、M&Aを目的とした融資枠を設定しております。設定された融資枠を活用したM&A活動を実施することで、SHIFTグループ全体の事業成長および、社会的価値の提供の拡大により一層取り組んでまいります。

※1 ポジティブ・インパクト金融原則とは、SDGsの達成に向け、金融機関が積極的な投融資を行うための原則として、2017年1月に国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)により策定されたものです。資金提供先企業のネガティブな影響を軽減し、現実的かつ信頼性のある方法でポジティブな影響を高めるための資金提供のあり方を定めており、「定義」、「枠組み」、「透明性」、「評価」の4つの原則で構成されています。

※2 2020年9月30日 三井住友銀行ニュースリリース参照
https://www.smbc.co.jp/news/

2. SHIFTのESGへの取り組み・開示
SHIFTは、本ポジティブ・インパクトファイナンス導入にあたり、DNVよりESGへの取り組みと情報開示に関して評価を受けました。SHIFTが取り組んでいる重点取組項目とその概要は、以下のとおりです。

(1) 品質保証事業を通じた社会への貢献
ソフトウェアの品質保証事業により、安定したサーバー環境の維持、個人情報漏えいの防止、セキュリティの強化といった基本的な機能の着実な実装、UI/UXの高い製品の創出など、ソフトウェアが滞りなく動くことを支えています。「無駄のないスマートな社会の実現」に向けて、安心・安全で、快適なソフトウェアを開発する支援に貢献しています。

(2) 品質保証事業を通じたIT業界への貢献
・IT人材不足の解消
・業界構造の変革
日本のIT業界にはさまざまな課題が存在しています。それらのうち、SHIFTは特に、「IT人材不足の解消」と「業界構造の変革」に対して重点的に取り組んでいます。
<IT人材不足の解消>
SHIFTの採用活動においては、CAT検定と呼ばれる独自で開発した検定試験を活用しています。プログラミングやIT業界での知識・経験の有無に関わらず、ソフトウェアテストに関して真に必要な素養をもった人材をこのCAT検定で選定し、入社後活躍する仕組みを構築したことで、非IT人材であってソフトウェアテストに素養のある人材を即戦力として採用することができました。結果として、IT人材の創出に貢献していると考えています。
<業界構造の変革>
SHIFTが解消に向けて取り組んでいる「多重下請け構造」と呼ばれる日本のIT業界の構造は、日本のエンジニアの給与の低賃金や過重労働問題の要因の一つであるとされています。SHIFTが、「ソフトウェアの品質保証専門企業」として、ユーザー企業と直接コミュニケーションをとり、また多くのSIer企業と協力してきた経験を活かし、階層構造や企業規模に関わらず真に業務能力/案件への適性のある開発会社への受発注を実現してまいります。

(3) 多様な人材への就業機会の実現
SHIFTは、人材採用において「CAT検定」を活用することで、個人がもつバックグラウンド(学歴、職歴)や特性(性別、人種、国籍、年齢、宗教、思想、ジェンダー、身体上のハンディキャップ、その他個人的な特性)に関わらず、ソフトウェアテストに素養のある人材の採用を実現しています。結果として、サービス、飲食、アパレル、公務員など、さまざまな業界から転職した優秀な人材が、第一線で活躍するなど、多様な人材の活躍の場の提供にも取り組んでいます。
なお、人事評価制度においても、評価対象時期における稼働状況や、過去半期におけるエンジニア単価実績など、各従業員のさまざまな「実績」をもとにした評価制度も構築しています。

(4) 社会への環境負荷の低減
SHIFTが提供するソフトウェアの品質保証の価値の一つは、「ソフトウェア開発工程の効率化」です。プロジェクトごとにかかる工数・負荷を削減し、投下されるリソースや環境資本を削減することで、気候変動含む環境課題解決へ貢献していると考えています。
加えて、SHIFTのグループ会社であるSNCは中古パソコンのリユース事業を実施しています。リユース事業を通じて、廃棄予定だったパソコンやデスクトップを削減し、社会全体におけるハードウェアの製造予定量を削減することで、CO2排出量の削減に貢献しています。

SHIFTは今後も、ソフトウェアの品質保証事業を中心とした事業活動を通じて、社会への貢献に真摯に取り組んでまいります。グループ一丸となり、「新しい価値を追求し、それを誠実にお届けする」という企業理念のもと、SHIFTとして何ができるのか、日々模索しながら自身の成長も続けてまいります。

3. ご参考
三井住友銀行 リリース参照 ※6月30日 16:00開示
https://www.smbc.co.jp/news/

DNV リリース参照 ※6月30日 16:30開示
https://www.dnv.jp/news/page-203298

SHIFT リリース参照
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS95685/fea5ee41/ff0f/4d4f/b2d3/e6c09c8e2eb4/140120210630459888.pdf

以 上

<本リリースに関するお問い合わせ先>
株式会社SHIFT IR室
メール:ir_info@SHIFTinc.jp

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