機関投資家のみなさま
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2024年8月期 第3四半期決算説明会 録画データ(動画)
2024年7月10日に行われた「2024年8月期 第3四半期決算説明会」を動画にてご覧いただけます。
事業説明動画
代表取締役社長 丹下大が自ら説明する、SHIFTの事業説明動画です。SHIFTの概要をつかんでいただけますので、ぜひご覧ください。
SHIFTの概要
トピックス
カテゴリごとに動画内のサマリーをご用意していますので、ご覧ください
- SHIFTを語る3つのポイント
- 代表取締役社長 丹下大の紹介
- IT業界の構造および開発とテストの分業化
- なぜSHIFTに発注するのか
- 競合他社
- SHIFTの強み
- テスト事業のきっかけ
- IT業界の変革
- SHIFTのグループ経営
- SHIFTの成長戦略
- まとめ
FAQ(カテゴリ検索)
機関投資家のみなさまとのご面談でよくいただく質問の回答を、ご紹介しています。
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SHIFTを語る3つのポイント
ブルーオーシャン市場
- IT産業の規模は日本で約16兆円
- そのうち約5.5兆円をソフトウェアテストが占めている
- ソフトウェアテストのアウトソーシング比率は全体の1%強
- 非常にポテンシャルがあるマーケット
- SHIFTはそのソフトウェアテスト市場におけるリーディングカンパニー
エンジニアの採用
- 世間ではエンジニア不足がよくいわれている
- SHIFTはIT業界未経験者(非IT人材)層の中から、ソフトウェアテストに素養のある、即戦力人材を発掘
- そのため、エンジニア不足といわれる環境下において、採用は順調
- このような新しい仕組みで優秀な人材の採用に成功している稀有な存在
CAT
- 採用において「CAT検定」と呼ばれる独自の検定試験を実施
- ソフトウェアテストに向いた人たちをその検定でフィルタリングして採用している
- また「CAT」と呼ばれる自社開発によるテストプロジェクト支援ツールを使用
- これまで蓄積した不具合データを管理して次に不具合を出さないため、さらに新しい開発の際、不具合が起きない仕組みづくりをするため、「CAT」により進捗管理に加え、情報共有と品質管理も実現している
- 加えてSHIFTには品質のプロとして「CAT」で蓄積していたナレッジがある
- まさにSHIFTはソフトウェア品質のディファクトスタンダードの確立を目指す
代表取締役社長 丹下大の紹介
経歴
バックグラウンド
- 学生時代、将来はロボットの会社をつくりたかったため、理系の大学に進学
- 大学で学んだことは「自分の頭で考えること」
- 大学院では教授より「何百年前に優秀な数学者が考えた数式すら疑え」と教えられた
- 大学、大学院を通して養われたのは「自分の頭で考える」「常識を疑う」「論理的に考える」という能力
経歴
- 大学院を出た後、株式会社INCSに入社
- INCSは製造業のコンサルティングファームでありながら工場も持つ、非常にユニークな会社だった
- また、2ヶ月かかる金型の製作納期を2日にし、業界で話題に
- その仕組みを開発したのが丹下
- 納期短縮の際に開発したツール、方法論がINCSの飛躍に大きく貢献した
IT業界への参入
- INCSを離れた後、SHIFTを設立
- 日本の製造業が培った生産管理、品質管理の知見をもって、成長産業であるIT業界へ
IT業界の構造および開発とテストの分業化
IT業界のいびつな構造
- 自動車産業では分業化が当たり前
- 分業化、工業化していくとスケールする
- そのためには、情報伝達ロスがないようにすることが一つの手法
- IT業界は家内制手工業のように自分で企画、プログラミングしており、なぜか分業化が起きていない
- これはいびつな構造で、下請け構造という横ではなく縦にしか広がらない効率の悪い構造
開発とテストの分業化
- 一人がすべての才能をもっているわけではない
- その人たちがもっている才能を分割し、その人たちがもっている才能を使ってスケールしなくてはいけないのに、IT業界はそれができてない
- プログラミングする人、ソフトウェアのテストをする人(素養を持つ人)は、そもそも性質が違う
- だからこそ、それを分業化している
なぜSHIFTに発注するのか
イメージの浸透
- 自分がつくったものを自分でテストすると抜け漏れが起きる
- だからこそ、開発とテストを分業化した方がいいと啓蒙してきた
- 現在、「テストならSHIFT」ということが浸透し、マーケットが顕在化しつつある
SHIFTへの発注要因
- 下記の4つの要因からSHIFTへの発注が増えている
- ① 自社でテストを行うと第三者性がない
- ② 開発エンジニアがテストをするとコストが高い
- ③ エンジニアがテストをするとモチベーションが下がる
- ④ 開発エンジニアは品質のプロではない
競合他社
セグメントと競合他社
- SHIFTが向かっている方向を3つにセグメントできる
- ① エンターテインメント
ゲーム業界で品質保証を行っている競合の上場企業は2社 - ② 組み込み系(自動車、家電業界に組み込まれるソフトウェア)
その品質保証を行っている競合の上場企業は1社のみ - ③ エンタープライズ(銀行、証券、ERPなど含めるあらゆるサービス、アプリ)
エンタープライズのマーケットではSHIFTのみ
- ① エンターテインメント
エンタープライズのマーケットにおける特徴
- エンタープライズのマーケットは非常に大きい
- 請負契約で受注することが重要
- 仕事の範囲も最上流工程から下流工程まで、ワンストップで行っている
SHIFTの強み
人 : CAT検定
- 先述の通り、優秀な人材の発掘や採用をするための独自の検定試験「CAT検定」がある
- CAT検定を行うことで、テストにおいて普通のエンジニアより3倍の生産性があり、高い品質を実現できる人材が発掘、採用できる。合格率は6%
ツール : CAT
- 先述の通り、CATはソフトウェアテストの進捗管理・品質管理ツール
- それをクラウド型のサービスとしても展開
- 誰がどのタイミングで不具合を出しているか、どのようにスケジュールが進んでいるか、何がボトルネックになって次の工程に進めないか、細かく管理することが可能な、テストプロジェクト支援ツール
ナレッジ
- 環境ごとに出やすい不具合のナレッジを蓄積している
- そのようなナレッジを活かすと、未然に不具合を防ぐことが可能
テスト事業のきっかけ
SHIFTがテスト事業をはじめる以前の品質保証
- 2006年、ある大手ECサイトの品質保証業務をコンサルティングし、それがテスト事業をはじめるきっかけに
- 元々、品質保証の暗黙知を形式知化してそれを標準化し、ITに落とし込んで自動化しようとした
- そのため、テストを行っている現場のスタッフにヒアリングし、その答えを標準化しようとしていたところ思わぬ事態に
- 「品質を担保するために何をしているのか」と現場で聞いてまわったが、何度聞いても答えが見えない
- SHIFTがテスト事業を手がける以前は、たまたま触っていて不具合を見つけるという世界だったことが判明
- しかも当時、働いている人たちは楽しそうではない人ばかり
テスト事業を本格的に始動するきっかけ
- これは由々しき問題であり、改革のしがいがあると実感
- 開発工程のうち4割がテスト業務
- この4割のテスト工程をよくすることで、日本のITがもっとよくなる
- 品質への意識が高い日本人にとって最適な仕事は、品質を担うこと
- その仕組みをつくることが大切であり、そこにフォーカスした会社をつくることが世の中にためになると判断
- そのため、SHIFTはテスト事業へ参入
IT業界の変革
SHIFTが目指しているもの
- IT業界の規模は15兆円あるにも関わらず、給料や単価が上がっていなかった
- 誰も悪くない。悪いのは中抜き構造
- 中抜き構造をなくし、成果を出している人たちを正しく評価して給料を上げれば、200万人もエンジニアはいらないかもしれない
- この業界がよくなり、給料も上がり、待遇もよくなる。そのような構造を目指している、そういう意味では構造改革
- 日本ではなかなか改善の余地がなかったエンジニアの待遇や働きがいについて、SHIFTを通してより良くしていきたい
タグライン
- 付加価値があることからはじめないと、ビジネスは立ち上がっていかない
- 「その常識、変えてみせる。」にタグラインを変更
- しかし、常識を変えることが目的ではない
- 素晴らしい世の中にするための間にある非常識をスマートにし、常識を変えてよくしたい
スマイルカーブ
- ひずみが大きいところからビジネスをしていく
- ひずみが大きいのは上流工程と下流工程
- そのスマイルカーブの端をとっていくことがミッション
捨てられるアプリ
- アプリは世界中でつくられている
- しかし、会社を経営していけるほどのアプリはランキングTop100のアプリしかない
- 食糧問題と同じで、アプリはどんどんつくられ、どんどん捨てられている
- 一生懸命開発したが、売れなかったために給料が下がるということもある
- 捨てられるアプリを生み出さないために、SHIFTは何ができるのか
- UI/UXの品質が低いと誰も触らない
- いいゲームができたとしてもマーケティングが悪いと届かない
- つくることよりも、そのようなラストワンマイルの工程が重要
- 上流工程で先述のような事態にならぬよう、先を見据えて、ユーザーを囲って、ユーザーを巻き込みながらいっしょに創りあげていくというやり方が、非常にいいと信じている
- つまりは、エンジニアのリソースをムダに使わない。不幸な人を出さない。ということ
- そういう会社こそ、売上や時価総額が1兆円の企業になっていく
SHIFTのグループ経営
「今」と「今後」のグループ会社
- SHIFTが目指すのは売上高1兆円企業。そこに必要なコンテンツ(グループ会社)を揃えていっている
- グループ会社には開発会社、セキュリティ会社、デザイン会社、ABテストツールの会社などがある
- お客様の売れるサービス作りにコミットする会社になれるよう、今後も必要な会社をグループ化していく
これまでの開発スタイル
- いままでの開発スタイルは、お客様がほしいものがわからないため、情報システム部門が代替してお客様のニーズを予想し、開発の依頼をしていた
- 銀行の例:インターネットバンキングやATMをユーザーがこのように使ったら喜ぶのではと情報システム部門が仕様を決め、「こういうふうにつくってください」と開発依頼をしていた
SHIFTがお手伝いをするもの
- いまの時代、たとえばATMへ行くよりもスマートフォンでやり取りをする
- 情報システム部門がすべての仕様を把握しているわけではない
- ユーザーがすべての仕様を把握し、ユーザーが答えをもっている
- そのため、これまでの構造がおかしくなっている
- 情報システム部門に聞いているから、売れるものがつくれず、ユーザーにも届いていない
- SHIFTはグループをあげて、ユーザーに届ける仕組みを提供していく
- 「システムをつくれば売れるはず」という考えではなく、ユーザーがほしいのは体験であるため、その体験を売るお手伝いをしていく
- 「システムをつくる」のと「体験を売る手伝いをする」のではビジネスモデルがまったく違う
SHIFTの成長戦略
成長のステップ
- SHIFTは売上高1,000億円、5,000億円、1兆円を目指してステップをわけている
- 第1ステップ
ソフトウェアテスト業でNo.1に - 第2ステップ
構造的なファブレスカンパニー、SI企業としてNo.1に - 第3ステップ
UXなど、ユーザーの経験をアシストするようなサービスやマーケティングを加えた企業に
- 第1ステップ
売上高1,000億円の企業
- 1,000億円の日本の企業というのは、だいたいの人/企業がその企業のサービスを使ったことがある、もしくは社名を聞いたことがある企業
売上高5,000億円の企業
- 世の中のあらゆるサービスをテストしているため、お客様から「一番エンジニアの会社を知っているのでは」とSHIFTはよくいわれる
- そして、エンジニアの会社を紹介してほしいと依頼されることも
- あるお客様でSIerに依頼しようとしたが不安だというお客様がいた
- そこでSHIFTが上流工程から参画
- お客様が望むシステムをつくるために最適な4社のベンダーを紹介
- その4社がつくったものをSHIFTが受け入れテストをし、組み合わせ、納品をした
- そういう意味で、「つくる」という企業が今後グループに入ってくるイメージ
- 「つくる」ということができるようになると、売上高5,000億円の企業になる
- 自前のエンジニアではなくグループ会社を通したファブレス的なカンパニーでやっていく構成
まとめ
世界の品質保証を担える会社
- グローバルな開発環境、グローバルソーシングのなかで品質を担保して、世の中に安心・安全を提供していくためには、日本で仕組みをつくるべき
- 世界でトップクラスに口うるさいのが日本人
- 日本人を満足させられるソフトウェアができたら、世界中の人を満足させられる
- 日本が中心拠点として品質保証したものを世界にばらまく
- そういう世の中は普通に考えられており、SHIFTでは現実的になると思っている
- そのようなことが担える会社になっていきたい