SHIFT GROUP

ニュース

コーポレートニュース

株式会社ぐるなびとの資本業務提携に関するお知らせ

  • facebook
  • X
  • hatena bookmark

株式会社ぐるなびとの資本業務提携に関するお知らせ

お客様の売れるソフトウェアサービス/製品づくりを支援する株式会社SHIFT(本社:東京都港区、代表取締役社長:丹下 大、以下「SHIFT」)は、パソコン・スマートフォン等による飲食店等の情報提供サービスおよび飲食店等の経営に関わる各種業務支援サービスの提供、その他関連する事業を展開する株式会社ぐるなび(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:杉原 章郎、以下「ぐるなび」)の普通株式(議決権所有割合4.10%)を第三者割当増資に応じる形で引き受け、資本業務提携することを決定いたしましたので、お知らせいたします。

1.資本業務提携の目的及び理由
SHIFTは、2009年にソフトウェアテスト事業を開始して以来、エンタープライズ領域からエンターテインメント領域に至るまで、多様な業界においてソフトウェアの品質保証サービスを手掛けてまいりました。また、売上高1,000億円を目指した中期成長戦略である「SHIFT1000」の実現に向け、営業体制の強化や様々な課題解決手段をもつ企業のM&Aに取り組み、品質保証を軸としたサービスの拡充を推進しております。加えて、さらなる企業成長と価値向上に向け、ソフトウェアテストの専門企業から顧客の売れるサービスづくりを支援する企業へとブランディングの転換も推進し、これまで以上に、お客様のビジネス成功にコミットするよう注力しております。

そのような中、ぐるなびが事業領域とする外食市場においては、昨年来の新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、消費者の外食需要が低迷し飲食店の売上が大幅に減少するなど、極めて厳しい状況が続いています。また、テレワークの普及や、テイクアウト、デリバリー、ECの利用拡大・定着等、コロナを機とした消費者のライフスタイル変容に加え、グローバル化や少子高齢化の進展、DXの加速等、今後予測される社会ニーズの変化や多様化に対応するため、外食産業には構造的な変化が求められています。
このように外食産業をめぐる事業環境が大きく変容する中において、ぐるなびは「日本の食文化を守り育てる」との創業の想いのもと、「飲食店の経営支援企業」への進化を加速することで、外食産業の復興と持続的な発展に寄与し、ひいては、ぐるなびの中長期的な企業価値を向上していくことを目指し、実現に向けた具体的な課題として、①中核事業である飲食店支援事業の強化、②新規ビジネスの創出に注力することを掲げています。
まず、①中核事業である飲食店支援事業の強化においては、イートイン予約に留まらず、テイクアウトやデリバリー、EC等のクロスユースを可能とする食の総合サイトへと進化することを目指しており、これにより消費者の利便性を高め、飲食店への送客を拡大すると同時に、飲食店の販売チャネルの多角化による売上向上を支援しています。また、デジタルの活用により飲食店の食材等仕入れや予約・顧客管理、接客等の飲食店業務を効率化し収益性の向上へとつなげる支援にも取り組んでいます。
次に、②新規ビジネスの創出においては、飲食店のみならず外食産業全体の発展に寄与することを目指しており、具体的には食材等受発注領域におけるサプライヤー側の業務効率向上や販路拡大の支援、またぐるなびの保有する食に関する豊富なデータを活用した食関連メーカー等に対する商品開発、販売促進支援サービスの展開に着手しています。
また、飲食店支援事業の強化や新規ビジネスの創出のために必要となる上記の施策の推進力や実効性を高めるためにはノウハウやデータ、顧客網を保有する企業との強力なアライアンスが必要であると考え、資本業務提携先の検討を進めていました。

SHIFTとしては、昨期より「お客様の売れるサービスづくり」へむけた新たなモノづくりの概念として「DAAE(ダーエ)」を提唱/サービス化し、お客様への提供に取り組んでおります。「DAAE」とは、「Design(デザイン)」「Agility(迅速性)」「Assembly(組み合わせ)」「Economic Quality (経済品質)」を重視し、この4つの頭文字を組み合わせた、SHIFT 独自の概念です。従来日本の「モノづくり」産業において広く掲げられている「QCD(※1)」の概念にかわるものであり、ユーザーニーズの高度化、競争環境の激化、開発サイクルの短納期化がますます進む今後のIT業界において、サービス展開するうえで重要な概念になると考えております。
2019年9月に「DAAE」を軸としたサービスを立ち上げて以来、さらなるサービスの拡大と知見の蓄積を進めております。そして、この度、本資本業務提携を通じ、デジタル化の余地が大きい外食産業に対して「DAAE」の概念を用いた価値提供を進めることにより、「売れるサービスづくりを支援する企業」として、成功事例をさらに積みかさねてまいる所存でございます。

SHIFTは、ぐるなびのサービスプラットフォームの構築において、計画・設計~開発~テストを含む開発工程を一貫して協業する予定です。具体的には、ぐるなびのこのたびの資金調達の資金使途である
①サードパーティーデリバリーサービスの新規立ち上げ
②モバイルオーダーサービスの構築・強化
③食材等受発注支援サービスの構築・強化
④そのほかソフトウェアテスト(品質管理)の機能向上
に対し、「DAAE」、「品質保証」のサービスを業務委託として提供しつつ、両社のトップマネジメント層を交えたステアリングコミッティを設定し、飲食業界のDX実現に向けた取り組みを実現してまいります。

2009年のソフトウェアテスト事業参入以来、SHIFTは幅広い業界のお客様に対してサービスを提供し、同時に、予算策定から不具合の出にくい設計、お客様により届きやすいUI/UXなど、ソフトウェア開発に関するあらゆる知見を収集してまいりました。あらゆる知見を蓄積してきたからこそ提供できる「DAAE」サービスをもって、ぐるなびのサービスプラットフォームの構築を協創してまいりたいと考えています。

日本の重要な文化の一つである外食産業の復興および成長加速に貢献するぐるなびと手を組むことで、先の見えない情勢に、漠然とした不安を抱える昨今の日本社会の躍進を後押しする一助になればと考えています。

※1 QCDは「Quality(品質)」「Cost(コスト)」「Delivery(納期)」の3つの概念を組み合わせた言葉で、モノづくりに強みを持つ日本において、「より良いモノづくり」を目指すうえで抑えるべきと考えられていた概念のこと。

詳細はこちらよりご確認ください。

PAGE TOP TOP PAGE