システムの可視化とAI駆動開発を軸に据えた、新たなモダナイゼーションサービスの提供を開始
システムの可視化とAI駆動開発を軸に据えた
新たなモダナイゼーションサービスの提供を開始
独自のAI駆動開発フレームワーク、プロジェクトマネジメントの方法論を確立し、投資対効果の高いシステム刷新を実現
お客様の売れるソフトウェアサービス/製品づくりを支援する株式会社SHIFT(本社:東京都港区、代表取締役社長:丹下 大、プライム市場:3697、以下SHIFT)は、システムの可視化とAI駆動開発により、投資対効果の高いシステム刷新を実現する新たなモダナイゼーションサービスの提供を開始します。
SHIFTは、「AIネイティブなSIカンパニー」を目指し、ソフトウェアの品質保証・テスト事業で培ったノウハウを基盤に、社内の各部門におけるAI活用を徹底的に推進してきました。その結果、1,200以上の業務をAI化し、AIに関する深い知見と実績を蓄積しています。本サービスでは、SHIFTがソフトウェア開発・品質保証領域で培ってきたAI活用ナレッジを活用することで、企業のDX加速の鍵となるモダナイゼーションを効率的・効果的に推進します。
・特設サイト:https://contents.shiftinc.jp/modernization/
<提供開始の背景>
国内企業が運用するシステムの老朽化・複雑化とともに、運用コストの増加や刷新・運用を担う人材の不足などの課題があがっており、企業の国際競争力や生産性の低下につながっています。経済産業省は「DXレポート」(※)において、この課題を解決できない場合、2025年以降年間最大12兆円の経済損失が生じる可能性があると試算しており、このような状況を「2025年の崖」と表現し問題提起をしてきました。
(※)経済産業省「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」(2018年9月発表)
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/20180907_report.html
従来、メインフレームやCOBOLなどのレガシー言語で組まれたシステムなどが代表的なレガシーシステムとみなされてきましたが、運用開始から10年ほどしか経っていないシステムや、モダン化しているが技術負債が大きなシステムも、開発・運用コストを増大させるレガシーシステムとなっています。これまでシステムの可視化が困難だったことから、これらのシステムが塩漬けとなってしまうケースも散見されており、企業がDXを進める上での障壁となっていました。
SHIFTが考える「レガシーシステムの3類型」(割合はSHIFT推定値)
このような背景から、システムのブラックボックス化という課題を解決し、国内企業が本質的なDXに取り組む環境を効率的に整備するために、SHIFTはソフトウェアの品質保証・テスト事業で培ったノウハウと、AI活用ノウハウを掛け合わせた新たなモダナイゼーションサービスの提供を開始するに至りました。
<AIを活用したモダナイゼーションのプロセス>
新たなモダナイゼーションサービスでは、AI活用によるシステムの可視化と、高品質・高生産性を実現する独自のシステム開発フレームワーク「SHIFT DQS(Development Quality Standard)」とAIエージェントを組み合わせたAI駆動開発を行うことで、モダナイゼーションの上流から下流までのプロセスを一気通貫で提供可能になりました。システムの可視化により刷新範囲の特定を行い、SHIFT DQSとAIエージェントの活用で開発プロセス全体において高い生産性を発揮し、投資対効果の高いシステム刷新を実現します。
■AIによるシステムの可視化と、業務プロセスの可視化により最適な移行方針を策定
レガシーシステムにおける不要なソースコードは30~50%に達するとの調査結果(※)も存在しており、移行対象の選定はモダナイゼーションの成否を決める鍵となっています。SHIFTのモダナイゼーションサービスでは、各種AIツールを用いて、レガシーシステムと業務プロセスを可視化した上で移行対象を決定し、効果的な移行方針の策定を行います。
2024年4月の提供開始以来、業界問わず幅広い導入実績をもつ「AIドキュメントリバース」をはじめとする独自のAI可視化ツールを活用し、システムの機能仕様、データフロー、業務フローなどを可視化します。大規模なソフトウェアを業務プロセスや機能ごとに分割し、複数の独立した小規模サービスの集合体として再構成することでマイクロサービス化を実現し、拡張性が高く開発・再刷新しやすいシステムの実現を目指します。
(※)Poshyvanyk, D., Marcus, A., Rajlich, V., & Antoniol, G. (2018). The Conceptual Coupling of Classes. IEEE Transactions on Software Engineering. Retrieved from https://www.cs.wm.edu/~denys/pubs/TSE%2718-DeadCode.pdf
■独自に確立したAI駆動開発手法による高品質・高生産性を実現したシステム開発
独自に開発したシステム開発フレームワーク「SHIFT DQS」をAI駆動開発に適した形にチューニングし、開発特化のAIエージェントと組み合わせて活用することで、システムの要件定義からテスト工程に至るまで、開発工程全体にわたっての高い品質と生産性を実現します。
SHIFTは、Cognition AIが提供するAIソフトウェアエンジニア「Devin」を導入し、AI駆動開発の実績を積むとともに、ソフトウェア開発の生産性を飛躍的に向上させる独自の開発手法を確立しました。SHIFT DQSがカバーする要件定義から結合テストまでのプロセスを、開発エンジニアとDevinが対話を繰り返しながら進めることで、2025年8月末時点で、複数のプロジェクトにおいて開発効率が約30~50%向上する可能性が示されています。
図:ウォーターフォール開発モデルと、Devinを活用したAI駆動開発モデルの比較
SHIFTは今後、日本におけるAI駆動開発のリーディングカンパニーとして、Cognition AIとともに国内企業のAI駆動開発導入支援やさらなる開発生産性向上に向けた取組みを進める予定です。詳しくは、以下プレスリリースをご覧ください。
・URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000110.000018724.html
<SHIFTが目指すAI駆動開発時代の新たな開発モデル>
SHIFTは、AI駆動開発プラットフォームを活用した革新的なソフトウェア開発手法に加え、従来のソフトウェア開発プロジェクトにおいてオフショアや二次請け企業が担っていた開発工程をAIエージェントが代替する、新たなプロジェクトマネジメントの方法論を構築しています。また、これにより開発エンジニアやプログラマーのあり方が変わることを踏まえ、AI活用を前提とした新たな人材育成プロセスの構築を進めています。
今後も、SHIFTはAI駆動開発を推進するとともに、多重下請け構造をはじめとする長年続いてきたIT業界の不均衡や課題の解決に向けたアクションと、AI時代に必要となるエンジニアの人材育成を進め、ソフトウェア開発やプロジェクトマネジメントのあり方をアップデートし続けてまいります。
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社SHIFT 広報IR部 広報室
Email : pr_info@shiftinc.jp