Scrum Fest Sapporo 2026
日時
- 2026.11.13(金) 16:00〜19:00
- 2026.11.14(土) 10:00〜17:00
会場
イベント概要
スクラムフェス札幌は、北海道内外のスクラム・アジャイル実践者が「同じ場所に集まり、密度の濃い会話をし、共に歩む仲間とつながる」ためのイベントです。
本イベントのセッションに、SHIFTの金光隆広が登壇します。
■セッション概要
「プロジェクトマネージャーとスクラムマスターがいる現場で見つけた、組織や立場を越えて協働するための考え方」
二つのプロジェクトを通じて、私はスクラム上の責任と、現場で必要な貢献を分けて考えるようになりました。そのうえで、それぞれの強みを持ち寄り、必要な責任が継続して果たされる体制をつくる。本セッションでは組織や立場を越えて協働するために、三つの実践知と皆さんにも活かせる三つの問いをお伝えします。
私がスクラムマスターとして関わった二つのプロジェクトには、どちらにもプロジェクトマネージャーがいました。当初プロジェクトマネージャーがいるのは、スクラムチームへ任せ切れていないからではないかと考えていました。
その見方を変えたのが、二人のプロジェクトマネージャーとの協働です。一人は顧客の要望の背景にある目的を確かめ、もう一人はプロジェクトの全体像を示しながら、開発上の判断をチームへ委ねていました。振る舞いは異なりますが、二人とも顧客や社内との対話や制約の整理を担いながら、開発者の専門性と判断を生かしていました。
この経験から、まずプロダクトオーナー、スクラムマスター、開発者の責任を誰が担うのかを明確にし、そのうえで現場に必要な貢献を洗い出して、それぞれの強みを生かすようになりました。さらに、必要な責任が継続して果たされているかを検査し、必要に応じてどう動いていくか考えています。
この考えをPJにいる自分自身にも適用しました。
二つ目のプロジェクトでは、私はスクラムマスターと開発者を兼務していました。その後、スクラムマスターとして豊富な経験を持つ人が加わることになりました。そこで、その人がスクラムマスターの責任を担い、私は開発者に専念する体制を提案しました。自分の立場を維持するのではなく、必要な責任と、それぞれの強みを踏まえて体制を選んだ結果です。
立場を変えたことで、課題を感じていた開発側の作業効率が改善し、私自身も開発者の立場から意見を伝えやすくなりました。また、新たなスクラムマスターとの対話を通じて自分の見方を捉え直し、そこで得た考えをほかのメンバーにも共有できるようになりました。
この経験から、自分がスクラムマスターの立場に居続けることと、スクラムマスターの責任を大切にすることは同じではないと学びました。責任と強みを踏まえて体制を選び、その結果を検査することも、スクラムマスターとしてできる貢献だと考えています。
本セッションでは、これらの経験から得た三つの実践を共有します。
– 要求への対応を二択にせず、目的と制約から選択肢をつくる
– スクラム上の責任と、現場で必要な貢献を分けて整理する
– 必要な責任とそれぞれの強みを踏まえて体制をつくり、見直す
これらを実践するときには、次の三つを確認します。
– それぞれは、何を守ろうとしているのか
– 顧客の目的と開発上の制約から、どのような選択肢をつくれるか
– スクラム上の責任を誰が担い、その責任を果たすために誰の強みを生かせるか
このセッションで共有するのは、プロジェクトマネージャーとスクラムマスターの正しい境界線ではありません。スクラム上の責任を曖昧にせず、顧客、プロジェクトマネージャー、スクラムチームがそれぞれの専門性と強みを持ち寄るために、私が現場で行った判断と実践を共有します。
■イベント概要
・イベント名称:Scrum Fest Sapporo 2026
・主催:アジャイル札幌
・協力:一般社団法人スクラムギャザリング東京実行委員会
・開催日時:2026年11月13日(金)16:00-19:00、11月14日(土)10:00-17:00
・開催方式:ハイブリッド(オンライン+HooK(北海道札幌市中央区北一条西5丁目1-4 アーバンネット札幌リンクタワー))
・参加費:有料(チケット事前購入制)