コラム
人間が成長する事 2005_09_7

人間の成長、どうやって自己成長させるのか。
変化し続けられる人間こそもっとも成長できます。

これは以前にも書きましたが、自己成長には成功体験しかありません。
個人に高いレベルの課題を与え、誉めて誉めて自己実現させる。
ここでちょっとした成功体験が出来ます。

これが出来ると、後は自己成長というインフレが勝手に進みます。
まずはチャンスを与え、誉めて伸ばすこと。かなり高度ですが
そうすることで個人は成長し、企業も成長するという
永続的な成長を生むことが出来るのです。

強い会社が強い会社でありつづけるのは、それが「企業風土」として
根付いていて、継承されつづけるからだと言うのは前回話しました。

強い会社が強くありつづけることの一番重要なことは
自ら変化しつづける事だと思います。

平易な例で言うと、トヨタがそうですよね。
トヨタがなぜ利益を1兆円も出すのか。
毎月QC活動での発表会を社員に強要させ、「カイゼン」DNA
を社員に植え付けたからですね。

確かに、以前トヨタの社員の方とお仕事をした時に社員一人一人が
何かしないとという心にはやし立てられていましたね。

話は、個人の成長にもどり、コンサルティングという
業務では、いかなるプロフェッショナルによる
サービスにおいても、クライアントが求める利点は
次の3つの"E"である。と言われています。

【1】Expertise 頭脳の優秀さ
【2】Experience 経験の豊かさ
【3】Efficiency 効率性の高さ

一般的な経営戦略系のコンサルティング会社は
【1】で勝負していますね。

IT系の場合、【2】と【3】を売り物にしています。

でも、強い会社に必要な「変化しつづける」という
キーワードからすると【2】と【3】は過去の遺産を食い潰して
いるだけで、特に変化しているわけでなく、いずれ
サチレートするサービスです。

だとすると、会社が今後永続的に運営しつづける事
を考えると、やはり【2】の経験を【1】へ昇華させる事を
社員全員に植え付けないとダメだということになります。

【1】Expertise 頭脳の優秀さ
【2】Experience 経験の豊かさ
【3】Efficiency 効率性の高さ

【2】と【3】は経験値的な技術ですが、【1】は新しい事を
どうやったら生み出せるのかという能力ですよね。

私の個人的な意見で言うと、冷たい言い方からすると
【2】から【1】へ昇華させる事が出来る人間はそんな
多くありません。でも努力すればある一定レベルまでは
到達できると思います。

会社では2割の人が8割の人を養っています。
会社で成長したい人、趣味で成長して行きたい人、
その他から自分を成長させたい人色々います。

ほとんどの時間を仕事に使っていますので、仕事で自分を
成長させるのが早道ですが。結局階層に分かれてきますね。
(その階層のどの位置にいるかが重要ではなくて、自分は何に
人生を掛けたいかですから気にしないで下さい)

・他人が作った武器を使用する人たち(8割)
  ⇒お金を払って労働力を会社に提供してくれる人

・武器を作る人たち(1割)
  ⇒前にも言ったように、ここの人たちはマニュアルを作る人
   一番賢くなってしかるべき人たちです。
  ⇒ここが会社で育成される対象

・戦略を練る人たち(1割)
  ⇒お金を提供して労働力を買う人たち(経営者層)

私が言いたいのは、武器を使用する人たちを育て、
成長させようとする動きは常に重要ですがすべての人が
育つ分けではないという事です。

チャンスを与えてあげて、そのチャンスを勝ち取るかどうかは
その人に任せた方が良いと思います。

昔のカースト制度と違って、ビジネスでは自分の階層を
自分でコントロールできます。

ただし、上記構造を理解しているか理解していないかで
人生は変わると思います。

世の中世界No1になろうとしなければ、
県大会1位くらいだと練習すれば
誰でもなれます。

1人のビジネスマンとして考えると平均年収よりも
多くの年収をもらい続ける人。つまり変化し続けれる人。

年収を目的関数として表現すると

(年収) = (年収係数)×期間 + (基本給)

日本だと基本給(Y切片)は、卒業した大学・学位で決まります。
年収係数には、(頭の良さ+運+根性:仕事に掛けた時間)で
だいたい表現されると思います。

例えば、50歳で年収800万円(公務員)というのが一般的な
数字だとします。大卒の基本給は400万円/年なので
22歳から50歳までの28年間で400万円上がります。

年間に直すと14万円/年(つまり年収係数)、
月に直すと1万円弱。相場よりも若干高めですねが良い線でしょう。。

つまり、前回の一般解を持ち出すと
ベテランになるのは時間が解決してくれます。

(年収) = (年収係数)×期間 + (基本給)

でもそんなの面白く無いですよね。
普通に努力してれば、年収係数14万円/年
でも30歳で1000万円になりたければ、年収係数を
75万円/年にする必要があります。
通常の5.4倍。

年収係数のパラメータのうち、自分でコントロールできるのが
頭の良さ(ここでは賢さ)と根性(仕事に掛けた時間)
だと思います。

人間徹夜をして努力しても人の2倍くらいしか働けません。
だとすると 5.4÷2=2.7倍は頭の良さ(賢さ)で勝負
すべきだと思います。

どんな質問がきても瞬時に答えれる事が出来れば
傍から見れば「あの人は頭が良いんだ」って思われ
ますよね。

頭の良さって、実は日々の反復運動の繰り返しで
相当なレベルまでいけると思います。
(今をときめくライブドアの堀江社長も東大は
英単語を暗記すれば合格できると著書に書いてましたね)

よくあいつは切れ者だと言われる人がいますが
地頭が言い分けではなくて、単純に多くの経験を知っていて
更に過去の経験から問題を察知し、その解決手法の手数を
一杯知っていて状況に応じて一番有効な手段を高じる事が
できるから「切れ者」って言われるです。

でも逆に言うと、県大会レベルの切れ者はちょっと頭の
中を整理して引き出しやすくしているだけです。

ベテランになる為の手法を一般解化すると
【1】理論(武器)を身に付ける事
【2】理論(武器)と実績が結びついて綺麗に整理されている事
【3】自分が正しいと思う事
※これはエゴじゃなくて、論理的に成立するかどうかを徹底的に考え抜く事

だと思います。

簡単に言うと、武器を持っているかどうか
と経験がありそれを光速に引き出せるか
あとは成功体験があるかどうかだと思います。

つまり【2】の処理を高速にすることが重要だと
思います。私の場合、将棋を例にあげると
勝ちパターンを常に考えそれを毎日反復
し頭の中に植え付けます。これは訓練です。

大前研一(世界No.1のコンサルフィーを稼ぐ男)も
MITからマッキンゼーに入社してから1年間は
過去のプロジェクトの成功・失敗事例をすべて
頭に叩き込んだそうです。

そうするとそこの処理が非常に早くなりそこへの
アクセス時間が異常に短縮されます。

整理すると強い会社が強くありつづけることの
一番重要なことは自ら変化しつづける事だと思います。
そして個人も。

こう考えると、個人で成長するやり方って現実味を
帯びてきたと思いませんか。