コラム
欲しいものを選ぶとき 2005_08_31

自分の欲しいものが分からないって、実は良くありませんか。

例えば、ジーパンが欲しいなと思って

「裾の形は?」⇒「ブーツカット、ストレート、七部丈。。。」
「全体的な形は?」⇒「501タイプ、腰履きタイプ、タック入り(笑)。。。」
「色は?」⇒「インディゴブルー、古着風、白、ブラック。。。」
「前留めは?」⇒「ボタンフライ、ジッパー、マジックテープ(笑)。。。」
「金額は?」⇒「1万円、3000円、ちょっとセレブな5万円。。。」

うーむ、どれにすれば良いのか。。。
でも値段からかなまずはと思って、値段の上限を決める。

総合的に全てのスペックを眺めて、だんだん欲しいもののイメージが
固まってくる。そしてこれが欲しいものだと気づいてジーパン購入。
最適なジーパン選択だー、と納得。

このあたりだと、理性が働いて自分の欲しいジーパンが
買えるのですが、セールの時は理性が無くなり、自分の軸すら
壊れます。

更に、店員のトークにやられてお店に行くとなぜか買ってしまう。

趣味思考のジーパンならまだこれで許されますが、ビジネスを
する上で、機器の選定やこれから作るものの仕様決めと言った
論理的じゃないと許されない状況だとどうでしょう。

こういう時にはスペック(仕様)から最適解を求める手法があります。

縦軸に要求を並べ、横軸に実際の選定機器のスペックを
書き出します。更に情報積算法という手法を組み合わせ
自分の欲しい要求に一番近いスペックの製品をマトリクス
から点数付けして選択してくれます。

迷った時には、自分の思っていることを数字に変換してくれる
ので判断の指標になります。性格診断テストに近いものが
あるかも知れません。

更に、この技術を応用して特性要因マトリクスというものが
あります。これは、主にもの・情報・サービス等で設計と
言われることをする仕事に役立ちます。

要因(設計値)とそれを決めると決まる特性(特性値)を
マトリクス化し、その影響度を点数付けしたものです。

一般的に、設計者の頭の中は過去の経験から、
「アウトプット(特性値)に最も影響を与える要因を選んで、
インプット(設計値)を決める」という構造になっています。

設計者というものは、この設計値を変更するとどういう事象が
おきるのかを想定します。想定できない場合には実験を繰り返し
立てた仮説に対して検証をして、要因が何だったのか、
その影響度は?という情報を履歴として脳にインプットします。

ノーベル賞の田中さんは目の前に起きた見慣れない反応を、
「試薬の配合を間違えたから」という要因でかたづけなかった。

だからこそ、本当の要因(=真因)を解明して賞を得ました。

経験や勘も重要だと思います。でも所詮人間の脳のDB要領は
しれています。それこそIT技術を使って過去の経験なりノウハウを
蓄積し活用すべきでしょうね。

この技術が発展すれば、流行を作り出す事も可能かもしれませんね。