コラム
上位概念と下位概念 2005_08_24

人間、社会に出て初めて勉強という衝動に駆られます。
MBAブームがまさにこれに当り、もてはやされています。

じゃあ、なぜビジネスをし始めて勉強の面白さに気付く
のでしょうか。

私の考えでは、学校で教えるのは上位概念で、ビジネスの
世界で身に着けるのは下位概念だからだと思っています。

人間は一般的に下位概念から上位概念に
昇ることは得意だと言われていますがその逆
は不得意です。

なぜなら下位概念を集約したものが上位概念で、
上位概念を下位概念にするにはあまりにも抽象的過ぎるから。

別の言い回しでもっと平易な言い方をすると、世の中で
起きている事象/現象から、ある共通項を見出し一般化
する事を抽象化と言い、上位概念まで昇華すると言います。

数学でも物理学でも実際の現象を一般解としてまとめた
ものですよね。(オイラーの方程式やベルヌーイの方程式
見たいなものです)

学校での勉強が役に立つかどうか分からないのは、
上位概念に近い部分のみを教えているから。決して学校の
勉強が間違っているのではなく自分の経験が足りないから。
(だから社会人になってから、初めて勉強したい
という衝動に駆られ、セミナーでは頭が整理されます。)

社会人として入社したての新入社員は、マナー/企業戦士
として生抜くための理論を色々と教えてもらっている
と思います。

頭で理解できても、体がついてこない事ばかり。

それはしょうがないです。理論を身に付ける時期だから。
入社して、1年もすれば実践で理論を検証する事が出来ます。

10年も同じ業界で仕事をしていれば体外のことは分かり
要領よく仕事をこなすことが出来ます。世に言うベテラン
という人が形成されます。

ベテランと言われる人ほどその実践でのケース
を数多く知っています。更に全ての解決策を打つ
分けではなく、影響度の大きい最善の策を打ちます。

影響度は経験からその感度を体が覚えています。
(逆にいうとそれだけです)

つまり、ベテランのように
「上位概念と下位概念を縦横無尽に行き来する」
という姿は時間が経てば可能です。

でもそれだけだと面白みが少ないと思いませんか?

経験しながら意識して、その抽象化の仕方
(実践でのケースの格納方法)を自分なりに覚える事です。
具現化の仕方(使い方)も同意だと思います。

どうやったら若手が短期間でベテランと同等品質の
仕事ができるようになるのか。

これを考えるのが我々の仕事です。
ちなみに私の経験ではベテランと若手の脳の生産性は
75倍も違います。

ちなみに、天才と言われる人は、全ての事柄を
抽象化し頭の中に詰め込んであるそうです。
抽象化した状態で一般人と会話をするので
奇人扱いされますが。

面白いですね。企業を強くするポイントがどんどん
見えてきました。